メダカが生息する環境

今ではメダカが生息する環境そのものが、貴重なこと

「東京めだか」(生まれも育ちも東京という家系のメダカ)の保全活動をされている葛西臨海水族園の教育普及係の多田主任が、町内会のホームページで玉川学園の「麦笛の会」の活動の中で、かつて生息したメダカを飼育されていることに興味をもたれました。

2017年6月号町内会だより メダカが生息する環境 

4月8日、雨の中「麦笛の会」の代表の清水さんのご協力のもと、メダカのDNA検査を行いました。

その検査の内容は、玉川学園の用水路や、代々自宅で大切に飼育されている清水さんのお宅のメダカ達の遺伝子に、他所からのメダカの遺伝子が混じることなく血統が保たれているかどうかを調べるというものです。用水路で採集した8個体、お宅の水槽で8個体、合計16個体のメダカの遺伝子を多摩動物公園 野生生物保全センターで検査した結果、16個体中7個体でヒメダカに特徴的な遺伝子が確認され、残念ながら東京在来のメダカの遺伝子を保っているとはいえないことがわかりました。

多田主任からいただいた結果報告書の最後に、今ではメダカが生息する環境そのものが、貴重なことなので、自然を大切にする気持ちを地域の方々と一緒に育んでいっていただきたいという言葉が添えられていました。清水さんのお宅のメダカを観るために、地域の子ども達は大勢訪れています。

メダカの小さな体には自然環境の変化など、地域ごとの歴史が刻みこまれています。子ども達がこれからも玉川学園の大切な自然環境の中で、成長していけますようにと切に願うばかりです。

投稿:@広報部