東京防災学習セミナーが開催されました -防犯防災部-

 10月28日(日)14:00~15:30、さくらんぼホールにて東京防災学習セミナーが開催され30名の方が受講されました。
 

 東京防災学習セミナーは大規模災害に備える為の学習と行動を促す目的で開催されています。東京都が各世帯に配付した「東京防災」を教材として用います。今回のセミナーのタイトルは、Bコース「首都直下地震への備え」の入門編「災害から命を守る一人ひとりの備え」です。東京都総務局総合防災部と玉川学園町内会防犯防災部の共催で、NPO日本防災環境所属の伊藤喜世子さんが講師を務めました。
 セミナーでは、首都直下地震を取り上げ、その対処方法について学びました。
 首都直下地震とは首都圏で発生が予想される大規模地震の総称で、首都直下地震対策特別措置法で定義されています。首都圏の各地で発生が予想される大規模地震の影響を重ね合わせて被害予想をたてています。玉川学園・東玉川学園地域では震度6弱から6強の揺れを予想しています。東京都地盤地質図によれば当地は丘陵に分類されていて急傾斜地では土砂崩れなどが予想されています。都心に比べ総合危険度のランクは低いもののライフラインは深刻な被害を被ると予想されています。
 次に過去の事例の説明があり、阪神淡路大震災では家屋の倒壊や家具の転倒や落下が死因の8割を占めています。例えば、挫滅症候群(クラッシュ症候群)は四肢の筋肉などが長時間の圧迫を受けた後に起こる致死率の高い症候で、阪神淡路大震災でも、助け出された後に多くの方が亡くなっています(30Kgの重量で圧迫が3時間続いただけでも挫滅症候群が現われる)。窒息死は死因の5割強を占め胸部などを強く圧迫され続けて死に至ります。これらを防ぐには家屋の耐震化だけではなく、家具などの転倒・移動・落下防止を行わなくてはなりません。また、建物が倒壊すると火災が発生しやすいとの統計データも説明されました。受講者同士の話し合いもあり、避難施設(避難所)と自宅待機(在宅避難)の双方のメリットを話し合いました。更に、1週間分の水・食糧の備蓄や簡易トイレの用意、服用している薬の備蓄など発災後に入手が困難な必需品の備蓄に心がけることなどを学びました。

-防犯防災部-