この町おさんぽコラム33号”うぐいす”

 

♪春は名のみの風の寒さや 谷のうぐいす 歌は思えど 時にあらずと声もたてず 時にあらずと声もたてず

唱歌『早春賦』の歌詞です。「ホーホケキョ」と春を告げたいうぐいすが「でもまだ寒いからなぁ……」とためらう様子、また、人々が「うぐいすはいつ鳴くのかなぁ?」と待っている様子が見えてきて、愛らしい歌です。

うぐいすは恥ずかしがり屋なのか、低木の茂みや竹やぶの中にいるのを好み、あまり姿を見せません。しかし、その歌声はよく通り、この町にも響き渡っています。

初音(はつね)は梅の花が咲き出す二月初旬くらい。でもそのころのうぐいすはまだ鳴き慣れておらず、「ホー……」で止まったり、「ホー……ピッチュ」と音程をはずしてしまうこともしばしば。「がんばれ!がんばれ!」と私は応援したくなります。

この町おさんぽコラム 33号 うぐいす

 

– 文・画 村山尚子 –

投稿:@広報部

村山さんにはいつもボランティアで、玉川学園の動植物をテーマにコラムを執筆して下さってます。こちらのコラムを楽しみにしているお子様の読者も増えました。今年も楽しみにしてください。