防災連絡会が開催されました ー防犯防災部ー

 防災連絡会が、6月12日(火)18:30から、さくらんぼホールにて開催され、43名の方が参加されました。
 玉川学園町内会の会長、副会長の挨拶の後、来賓の町田第五小学校校長、並びに、南大谷小学校校長のご挨拶を賜りました。防災連絡会は、毎年、町内会や近隣自治会及び自主防災隊役員の改選が一段落する6月上旬に開催され、その年度の防災活動の連携を確認し、活動のスタートを宣言する場となっています。今年度の活動テーマは「大震災に備える」です。今回の防災連絡会では、このテーマに相応しい内容の防災講話を町田消防署地域防災担当課長から頂きました。
 はじめに、町田消防署管内の昨年及び今年の出火件数や被災状況の説明がありました。今年に入り出火による死亡が0人であるという喜ばしい話もありました。
 東京都が想定している首都直下地震の発生確率や被害想定の説明の後に、被害状況をイメージ化した動画が上映されました。地震による建物の倒壊や家具の転倒などが引き起こす恐怖映像、多発する出火と類焼被害の恐怖映像に多くの参加者が強い印象を受けました。過去の大震災では、自助、共助によって多くの人命が救われた事例などの説明もあり、散会後に参加していた地域の防災関係者から、震災に対する備えと自助・共助の啓発を強化しようと云う声が上がりました。 講話の中で「認知的不協和」のお話がありました。イソップ物語のキツネとすっぱい葡萄の逸話で例えられる、自身の中で矛盾する認知を抱えた状態から逃れるために取る行動のことです。例えば、今回の講話で、家具の転倒防止が自身や家族の命を守ると云う話を聞いても、いざ転倒防止対策を実施しようとしても面倒くさい、この矛盾(不協和)を抱え込むと何れ、大地震などは来ないと云うように災害そのものを無いものとし、自身の行動を正当化してしまうと云うものです。多くの方が身につまされた様子でこの話を聞いていましたが、私たちは、防災活動によって、この「認知的不協和」を乗り越えて、大震災への備えが進むようにするとの思いを強くしました。

-防犯防災部-