第3回防災委員会及び第5回自主防災隊長会議が開催されました -防犯防災部-

 3月5日、さくらんぼホールにて、各地区の自主防災隊関係者33名が参加して第3回防災委員会及び第5回自主防災隊長会議が開催されました。


◇防災委員会
 今年度最後の防災委員会は締めくくりとして、「震災被害から学ぶ防災・減災」と題して下記の2つの講演が行われ、迫りくる大地震に備える心構えを学びました。
 一つ目は、防犯防災担当副会長から「新潟中越地震の被災地を視察して」と題して報告がありました。新潟中越地震は阪神・淡路大震災以来、2度目の震度7の揺れを記録した大地震です。人口過疎地で発生したため直接の死者は少なかったのですが、雪国特有の頑健な作りの家屋が多数倒壊するなどの被害が発生しました。通信ケーブルの破壊、高速道路の陥没、トンネルの崩落、新幹線が史上初めて脱線事故を起こすなど、ライフラインに大きな被害を与えました。この地震は群発地震でもあり、長期に亘って強い揺れが発生し、寒さが到来する時期にもかかわらず多くの人が野宿や車中泊を強いられました。数少ない避難所は、避難者であふれかえる状況が続きました。結果として肺炎やストレスによる心筋梗塞・脳梗塞やエコノミー症候群などによる災害関連死で多くの方が亡くなったと報告されています。
 二つ目は、防犯防災部長による「過去の大震災から学ぶ」と題した講演がありました。阪神淡路大震災では6千人を超える犠牲者がでました。その大半が建物の倒壊や家具の転倒などによる圧迫死と火災による死亡でした。また、救出された方のうち生存者は発災初日では75%、二日目で24%、三日目で15%と、日を追うごとに生存者が減少していたことが判明。更に、救出されて助かった人の約8割が近隣住人などの共助によるものでした。他の大震災でも、消防や警察・自衛隊による救助は数日後となっています。これらの教訓から、発災後直ちに救出しなければならないこと、それが出来るのは近隣住人であることを学びました。地震は防ぎようがありません。家具の転倒防止と「白いタオル出し」と近隣住民による安否確認と救出と初期消火が命を守る手段となります。防災訓練によりこれらの技量を身につけて大震災に備えることの大切さを学びました。
◇自主防災隊長会議
 防災倉庫の備蓄品の補充と、来年度に改訂を予定している防災マップについて話し合いが行われました。

-防犯防災部-