建築協約って何ですか-2 -環境部-

 前回引き続き、建築協約について解説します。建築協約は、紳士協定として地域の建物の建て方や宅地開発等に一定のルールを定めています。玉川学園町内会のホームページには建築協約の内容が掲載されています。また、町田市のホームページには、市内で建築協約を定めている地域の一覧が掲載され、事業者には協約を尊重するよう求めています。

 実際には、これから建物等を建築しようとする事業者はこれらのホームページを見て、町内会事務所に連絡してくるのが一般的です。町内会エリア内では、住宅の所有者が高齢のために転居したり、あるいは相続が発生し、その跡地を取得した事業者が新しい建物を建設して街並みは変化し続けています。傾向としては、共同住宅を建設する場合は、広く、高い建物に、一戸建て住宅では土地の分割により面積が狭くなり勝ちで、協約に基づく話し合いで是正を求めても、採算性や利益重視で町内会側の意見が実現しない例が増えています。
 建築協約に基づく話し合いの主体は近隣の住民の方々で、町内会環境部は話し合いのお手伝いをしますが、一回の話し合いで決着することはなく、何回か継続するのが通例で、常に複数の案件が同時進行している状況が続いています。これからも、建築協約の効果を高める工夫をしていく必要があります。
 なお、建築協約について更に詳しくお知りになりたい方は、玉川学園まちづくりの会が作成した解説冊子が町内会事務所に備えられていますので、ご連絡ください。

-環境部-