要石4 -防犯防災部-

今回は、「避難施設(避難所)と対応する地域を調べてみよう!」を企画しました。

 玉川学園町内会は約3,700世帯を有するマンモス町内会です。そのため、関係する避難施設(避難所、以下避難施設と記述)は、町田第五小学校、南大谷小学校、南大谷中学校、成瀬台小学校、成瀬台中学校、金井小学校の6箇所となっています。住んでいる地域によって対応する避難施設が異なります。そこで、「自分が住んでいる地域の避難施設は?」「避難施設の対応エリアは?」といった疑問に、自ら答えを見つける手順をお伝えして、自身で答えを導くという取り組みを企画しました。
その取り組みの前に、幾つか重要な事柄をお伝えします。
避難施設別の避難者数推計
 町田市の避難施設別の避難者数の推計は、2018年に多摩市との共同事業「避難施設別避難者数推計事業」として行われています。
 町田市の避難施設別避難者数推計では、町田市を250m四方のメッシュに分割し、1つのメッシュ内の地質情報、家屋等の情報(木造・非木造、建てられた時の建築基準など)、住人の人数や年齢構成などをもとに避難者を算出しその値を、メッシュに一番近い避難施設に割り付けることで、避難施設別の避難者数を推計しています(表1)。

 この基となっているデータは、2012年に東京都が発表した「首都直下地震等による東京の被害想定」です。今年(2022年)、この東京の被害想定が改訂されました。
 町田市では、この新しい東京都の被害想定をもとにした避難施設別避難者数推計を2024年度に公表するとしています。
自分が住んでいる地域の避難施設は?
 始める前に、下記のものを用意してください。
 町田市全域が記載された地図(市販の地図)、物差し(50cmぐらいの長めのもの)、三角定規、鉛筆(地図に線を引くので、ボールペンなどは不可)、消しゴム
【避難施設を見つける手順】

  1. 市販の地図で自宅の位置を見つけて、その場所に鉛筆で印をつけておきます。
  2. 町田市が発行している防災マップを見ましょう。防災マップを持っていない方は、ネットで、「町田市防災マップ」で検索し、町田・玉川学園地区 防災マップ(高画質版)PDFをクリックして表示します。スマホでもご覧いただけます。
  3. 防災マップで、最初に紹介した6箇所の避難施設とその周辺の避難施設を確認しておきます。その場所を、市販の地図にマーキングします(市販の地図上でも避難施設は広いのでその中心にマーキングします)。防災マップで使っている避難施設の地図記号は、三角屋根に人が駆け込む絵柄で表しています。
  4. 市販の地図で自宅の位置に一番近い避難施設を見つけてマーキングします(場所によっては複数ヶ所あるというお宅もあります。その場合は、行きやすいほうを選びます。町田市民なら避難施設を選ぶ事が出来ます)。

【避難施設の対応エリアは?】
 続いて、避難施設の対応エリア(町田市が想定している避難施設ごとの対応エリア)を確認する作業に移ります。
 先ほどの避難施設別の避難者数推計では、町田市を250m四方のメッシュに分割して、分割した一つ一つを一番近い避難施設に割り付けているのですが、より簡単な方法で対応エリアを知る方法があります。

 図1を見てください。図の右下に「メッシュ分割」と書いた部分だけメッシュ分割の線を描いています。図1の例では、オレンジ色のメッシュ・エリア内の避難者(被災者)を一番近い避難施設Aに割り付けています。同様に、緑色のメッシュ・エリア内の避難者(被災者)を避難施設Cに割り付けています。
 この様に、町田市全域のメッシュ内の避難者数を市内の71箇所の避難施設に割り付けています。
 先ほどの「避難施設を見つける手順」で見つけた避難施設を仮に、図1の避難施設Aとします。避難施設Aの近隣の避難施設を線で結びます。その線分の二等分線を引きます。この操作を近隣のすべての避難施設に対して行います。図1の例では、避難施設B、避難施設C、避難施設Dに対して操作して、3つの二等分線(bb’、cc’、dd’)を書き込んでいます。これらの二等分線に囲まれたエリアが対象のエリアとなります。この例では、都県境があるので、都県境を含めて囲われたエリアが対象のエリア(図1の灰色の部分)となります。
【対応エリアを得る手順】

  1. 市販の地図で、先ほど避難施設として選んだ避難施設を囲うように、近隣の避難施設を選びます(先ほどの【避難施設を見つける手順】の3で実行済ですが、見落としがあれば、ここで追加しておきます)。
  2. 避難施設として選んだ避難施設の中心と、一つ選んだ近隣の避難施設の中心を、線で結ぶように鉛筆で線を引きます。その線分の二等分線を引きます(物差しと三角定規を使います。図1を参考)。この処理を近隣の避難施設に対しすべて行います。
  3. これらの二等分線に囲われた最小のエリアが求めるエリアとなります(都県境などがあれば、その線も含める)。
    避難施設・町田第五小学校の対応エリアには、玉川学園一丁目・二丁目・三丁目・四丁目、玉川学園五丁目の一部、玉川学園七丁目の一部、玉川学園八丁目の一部が含まれます。

-防犯防災部-