たま坂ことの葉 書道のことII ー広報部ー

 今回は書道(漢字部門)で学ぶ対象についてお話する。尚、漢字の発祥が中国なので当然の事ながら手本となるのは、空海等の例外を除いて殆どが中国の書家である。書を始めた当初は基本の筆法等のテクニックを一通りマスターすることに主眼を置いて種々の大家の作品を学ぶが、それが一巡すると多士済済の書家の中から、自分の好み、美意識、スタイルに最も合う所謂お気に入りの書家を選び、その書風に如何に近づけるかを只管模索するようになる。書道を志す最終目標は他にない自分自身の書の完成にあるが、地道な摸倣作業も其処に辿り着く為に不可欠なプロセスである。参考迄に私のお気に入り書家を、以下全くの独断と偏見で選んで見た。 続きを読む