【防災】“おうちで防災2”

がんばらない防災 その①

※筆者の体験による情報が含まれます

 広島県で暮らしていたころ、仕事が終わって官舎の堤防から釣り糸をたらしておくと、必ず一匹や二匹の魚が釣れました(ハゼかアナゴは、必ず釣れました)。だから、晩御飯のおかずに困ったことがなく、お米とお味噌が足りていれば、防災用食料を備蓄した記憶がありません。

同様に、玉川学園地域には、海こそありませんが、春になれば、蕗の薹(ふきのとう)や土筆(つくし)が顔を出します。また、タンポポやスベリヒユも「おひたし」にすると美味しくいただけますので、普段から野草を食する習慣があれば、備蓄食料は、最小限で済むのではないでしょうか。

災害は、大変な被害をもたらします。それでも春は、必ず巡ってきます。春に芽吹く野草たちは、冬の間、大地の力を溜め込んで一気に発芽します。その大地の恵みを少しだけ頂戴することで、明日への活力とするのも立派な防災だと思います。また、普段の生活そのものが防災につながれば、それが理想なのではないでしょうか。

ふきのとうみそ(4人分)

【材料】

  • ふきのとう・・・・・8 個
  • くるみ・・・・・40g
  • ごま油・・・・・大さじ1
  • みりん・・・・・大さじ1
  • 砂糖・・・・・大さじ2
  • 味噌・・・・・大さじ3

【作りかた】

  • ふきのとうをお湯に投入して、1分間ゆでる。
  • ① を水に半日ひたして、アクを抜く。
  • ② を固く絞って、水気を抜く。
  • くるみをすり鉢ですりつぶす。
  • ④ に、みりん、砂糖、味噌を加える。
  • ③ をみじん切りにして、ごま油で軽く炒める。
  • ⑥ に⑤ を加えて、水分が飛ぶまで弱火で煮詰める。
つくしの佃煮(3人分)

【材料】

  • つくし・・・・・3 0 0 g
  • 酒・・・・・大さじ2
  • みりん・・・・・大さじ2
  • 砂糖・・・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・・・大さじ2
  • 水・・・・・大さじ4

【作りかた】

  • つくしのはかま(ギザギザの部分) を取り除く。
    ご注意: アクで指がまっ黒になるので手袋は必須。はかまの下部をハサミで切ると簡単です。
  • ① を水にさらし、緑色の胞子を洗い流す。
  • ② をお湯に投入して、1分間ゆでる。
  • ③ を水にさらし、水を数回替えてから一晩おく。
  • フライパンに水、酒、みりん、しょうゆを入れる。
  • ⑤ を火にかけて煮立ったら、つくしを入れる。
  • 中火から弱火で煮詰めて水分を飛ばす。

「ふきのとう」とよく似ている野草が「ハシリドコロ」ですが、これは中毒症状を起こすことがあります。


厚生労働省ホームページに、写真付きで解説されているので右記のQRコードを参照してください。
厚生労働省ホームページ「高等植物:ハシリドコロ 概要版」】

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000079832.html