町田市における2023年1年間の特殊詐欺被害は129件、被害額は4億5600万円余でした。

《ドンドンドン、玄関ドアを強くたたく音がする。一人が無断で屋根に上がり、ドアをたたく音に合わせて屋根の一部を破壊し、破片を玄関に居る男に投げ渡す。
玄関ドアを開けると業者を名乗る男が「お宅の屋根がこわれています。この破片が落ちていました」「今なら、お安く修理できますよ」と修理をせまる男。断ると居座って契約を強要する。
最近横行しているリホーム詐欺の手口です。
破壊したあとの画像や偽の画像を見せて、「この部分がこわれている」と騙す詐欺もいます。

リホーム詐欺は、屋根の修理だけではありません。過去には、外壁工事業者や給湯器・エコキュートの設置業者を名乗るものや、ガス器具や排水管の訪問点検など、様々な口実で、接触してきます。彼らは、玄関ドアを開けさせることが第一の目的です。家の中に入れたら、彼らの思うつぼです。あの手この手で口車に乗せようとします。彼らの話に乗るまで、居座ります。この様な事態にならないように、決して、玄関ドアを開けてはいけません。恐怖を感じたら、すぐに110番通報してください。

一方、玉川学園地域ではコンビニや銀行窓口、ATMなどで未然に防止できた特殊詐欺の件数は、2023年に118件、金額にすると約6000万円の被害を防いだ。コンビニの従業員や居合わせたお客さん、銀行の行員、警察官の気づきや努力によるところが大きい。

特殊詐欺の手口(会話)に共通する特徴は、「驚かせる」、「不安にさせる」、「急がせる」、という要素を含むことです(一部には「肉親を心配させる」という要素も加わる)。何れも、被害者を混乱させ、冷静な判断ができないようにする為の心理的な仕掛けです。

詐欺被害の詳細な内容や防止策については下記の画像をクリックまたはタッチするとご覧いただけます。


詐欺の名称や詐欺被害に遭わないためのポイントや2023年1年間に町田市内で発生した詐欺被害の件数などを下記の表に示します。