特殊詐欺の手口と対策(防犯勉強会) 

 2024年2月23日、玉川学園コミュニティセンターで町田市防災安全部市民生活安全課から講師を招いて特殊詐欺の手口や被害に遭わない方法を学んだ。町田警察署管内で今年に入り13件の特殊詐欺被害が発生し被害額は2000万円を超えている(2月22日現在)。町田市における2023年1年間の特殊詐欺被害は129件、被害額は4億5600万円余りとなった。


ドンドンドン、玄関ドアを強くたたく音がする。業者を名乗る男が訪ねてきて「お宅の屋根こわれています。この破片が落ちていました」修理をせまる男。断ると居座て契約を強要する。この様な事案がこの地域で増えている。一人が無断で屋根に上がり、ドアをたたく音に合わせて屋根の一部を破壊し、破片を玄関に居る男に投げ渡すのだ。最近横行しているリホーム詐欺だ。破壊したあとの画像や偽の画像を見せて、「この部分がこわれている」と騙す詐欺もいる。


一方、玉川学園地域ではコンビニや銀行窓口、ATMなどで未然に防止できた特殊詐欺の件数は、2023年に118件、金額にすると約6000万円の被害を防いだ。コンビニの従業員や居合わせたお客さん、銀行の行員、警察官の気づきや努力によるところが大きい。

特殊詐欺の手口(会話)に共通する特徴は、「驚かせる」、「不安にさせる」、「急がせる」、という要素を含むことだ(一部には「肉親を心配させる」という要素も加わる)。何れも、被害者を混乱させ、冷静な判断ができないようにする為の心理的な仕掛けである。

詐欺被害の詳細な内容や防止策については下記の画像をクリックまたはタッチするとご覧いただける。

 

 

詐欺の名称や詐欺被害に遭わないためのポイント、2023年1年間に町田市内で発生した詐欺被害の件数などを下記の表に示す。

詐欺の名称

詐欺被害に遭わないためのポイント

被害件数

オレオレ詐欺 親族を名乗る電話でお金の話が出たら詐欺の可能性が非常に高い。

44

還付金詐欺 ATMで還付金などが戻ることはない。

28

キャッシュカード詐欺 通帳やカードを一瞬でも渡さない。
そもそも警察や金融機関などが通帳やカードを預かったり、暗証番号を書かせたり、封筒に入れさせ封印させるようなことはしない。

15

預貯金カード詐欺

11

架空請求詐欺
含むサポート詐欺
架空請求詐欺:
電話中に電子マネー・カード(注参照)の話が出たら詐欺に間違いない。
サポート詐欺:
パソコンやスマホなどの画面に突如として「ウイルスに感染」と出たら要注意。決してその画面の電話番号に電話をしない。
架空請求詐欺は一番被害額が多く、1件当たりの被害も高額になりやすい。(注)プリペイド・カードのこと。例:GooglePlayギフトカード、Amazonギフトカードなど。

23(12)

( )内はサポート詐欺件数

リフォーム詐欺 屋根、外壁、給湯器などの点検や「壊れていますよ」、「お安くします」などと、飛び込みで来る業者は要注意。詐欺の可能性が非常に高い。決してドアを開けてはいけません。ドア越しやドアホーンなどで断ること。一人でいるときは、すぐに110番通報すること。 数年前から横行している。ここ3年で被害件数が3倍に増えている