2025年度会長挨拶
玉川学園町内会 会長を拝命いたしました田代と申します。

昨年度に続き2年目となります。コロナの影響も一部残ってはいるものの通常の町内会活動が出来るようになりました。
玉川学園及び周辺の自治会で運用しております「玉ちゃんバス」は今年2月で運行開始20周年を迎え、また昨年9月には累計の乗降客数が1000万人を超えました。6月には記念品として組み立て式のペン立てを利用者の皆様に無償配布する計画です。
多様性の時代となり町内会も多くの課題を抱えておりますが、どれもが簡単に解決できるものではありません。一歩ずつ前に進めていきたいと思います。以下、前期2024年度の町内会活動の主な実績と、それを踏まえた今期2025年度の活動指針等を要約しました。
- 町内会では前期まで「防災に強い街づくり」を目指して、各地域防災倉庫の増設及び必要な備品を整備してきております。今期も更なる整備を進めると同時に地域の「ハザードマップ」の見直しを行い町内会が作成する「防災計画」の浸透に努めてまいります。更にこうした活動を通して災害時に備え隣近所が「顔の見える関係」を作っていきたいと思います。
- ここ数年、町内会会員の加入数が著しく減少しております。一時は4,000世帯を有する巨大町内会でしたが、年々退会・死亡者数が加入数を上回る傾向が顕著になり、現在3,400世帯まで減少しております。この状況は、私達町内会だけではなく全国の自治組織に共通した問題でもあります。原因として、様々な問題を抱えておりますが、どれも簡単に解決出来るものではありません。会員皆様の協力を得ながら可能な施策を積極的に実施してまいります。
- SNSの普及が進む中、町内会活動に係る情報伝達を速やかに行うべく2023年6月に、「玉川学園公式ライン」の運用を開始し2年が経過しました。友達登録数も1,130名を超え広く皆様に支持されております。今期も更なる友達登録の拡大を目指し、地域の皆様に必要な情報を速やかに伝達し「地域の情報発信基地」としての役割を果たしてまいります。そして近い将来町内会役員の皆様が大変負担を感じている回覧物などの負担軽減に繋げていきたいと思います。
- いくつかの地域団体と共同で運営する地域交通の「さくら号」は運行開始以来2年が経過しました。7丁目の一部と8丁目を中心とした運行ですが、利用者の皆様には大変好評を得ており累計1,000名の方々が利用されております。当初は1年の計画で進めてきましたが、利用者の強いニーズに答え今期も運行を継続することと致します。更に、今後急速に進む高齢化社会の中、一歩踏み込んでその要求に応えるべくオンデマンド方式による新たな地域交通の実証実験を予定しております。
- この地域は、近年世代交代に伴いミニ開発による狭小住宅の建設が増えております。その結果、一部地域では「木密地域」の指定を受け火災リスクの増大が懸念されています。このような狭小住宅の建設に歯止めをかけるべく、今期より町内会が中心となって当地区「建築協約」を改定しました。同協約には景観の維持等も織り込まれており、事業者の協力を得ながら住みよい街並みの実現を進めてまいります。
町内会では、今期も地域の多くの団体の方々と力を合わせながら、「安全で」「安心な」そして「この街に住んでいてよかった」「この街に住み続けたい」と思われる街となるよう活動してまいりますので、会員の皆様の協力を宜しくお願い致します。
玉川学園町内会 会長 田代 敏行