建築協約雑記帳 #3

傾斜地の擁壁の高さが2mを超えないことについて

申合わせ事項の細則は「傾斜地の擁壁は2m以上を越えないこと」を要請しています。

小学校の子ども達を前に警官が交通指導をしていたことがありました。「路地から通りに自転車で出る時は必ず一旦停止をして左右を確認しましょう」との注意喚起でした。8丁目の緩い坂の路地から停止をせず道に出た子どもを乗せた自転車が、車に接触しそうになったそうです。母親の不注意もありますが、もう一つ問題があります。

現場の道は緩く左にカーブしていました。以前は低い灌木があって路地は良く見えていました。最近の宅地造成で6mほどの垂直擁壁が道のきわまで張りだし見通しがなくなりました。事業者は見晴らし良く快適と宣伝していたと思います。擁壁が2mを超える時、安全角を保ち傾斜や段差を付けたり自然の石を配置し花を植えたりして、道行く人を和ませ素敵な街並みをつくる配慮が設計者に必要であったと悔しく思います。