玉川学園が生んだコミュニティバス『玉ちゃんバス』
玉ちゃんバスとは?
特徴1 市民・行政・事業者の三者が恊働で運行
(1)地域組織の主な役割
- 運行ルートの設定やバス停留所設置場所の設定等に伴う、付近住民の合意形成。
- バス停留所及びその付近の日常の維持管理。
- 運行ルート上の違法駐車排除活動。
- 地元企業、商店等の広告や寄付金の募集。
- 利用促進のための PR 及び記念乗車等の販売促進活動。
- 事業に関する地域住民の要望等への対応。他
(2)町田市の主な役割
- 事業に使用するバスの用意。
- バス停留所の設置。
- 事業者への補助金(赤字分=運行経費 − 運賃収入)の交付。他
(3)事業者の主な役割
- 道路運送法等関連法令の認可申請、届出等の諸手続。
- バスの運行及び運行管理。
- バスの維持管理、バス停留所の維持補修。
- 運行経費節減の努力。
- 乗車券等の販売及び販売促進活動。
- 利用促進のための PR 及び利用者サービスの向上。他
特徴2 運行を始める前に、取りやめのルールを明確にする
補助金の交付額は、運行経費の総額から運行収入を減じた額とし、以下の低い方の額とする。
- 1路線につき、運行経費(バスの減価償却費を除く)の 20%(運行開始から3年以内は 30% )以内。
- 1路線につき、350 万円(運行開始から3年以内は 500 万円)以内。
特徴3 運賃は、ワンコインにこだわらない
- できる限り運行収入で運行経費が賄える運賃設定を行なう。
- 運賃は市内の路線バス運賃と同額とする。
- 割引サービス等を行なう場合は、市内の路線バスサービス水準を参考に行なう。
- 一乗車あたり 170 円圴一。
- 東京都シルバーパス・PASMO 利用可。
- 小児・障害者手帳所持者は半額。
- 玉川学園コミュニティバス『玉ちゃんバス100万人達成を記念して
玉川学園コミュニティバス『玉ちゃんバス100万人達成を記念して
3 年間で 100 万人達成!!
玉川学園コミュニティバス『玉ちゃんバス』は玉川学園駅を中心とする玉川学園地区の住民の足を確保するため、駅北口を発着する北ルートが、町田市のコミュニティバス第1号として 2005 年 3 月 21 日に産声を上げました。
北ルートが地域の足として定着し、良好な乗車実績を残す中、2007 年 3 月 21 日には待望の東ルートが地域の2つ目の路線として駅南口を起点にスタートしました。
地域住民が 10 年かけて要望活動を続けてきたコニュニティバス『玉ちゃんバス』は、運行開始から3年を経過した 2008 年 4 月 10 日に、北ルートと東ルートの合計で、乗車人員 100 万人を達成しました。
そして、2012 年 6月 27 日に乗車人員 350 万人 達成!
さらに、2013 年 4月 25 日に乗車人員 400 万人 達成!
全国に先駆けた三者恊働の取り組み
『玉ちゃんバス』の特徴は上記のとおりですが、成功のキーワードは何と言っても「三者恊働」です。
中でも地域の住民が『玉ちゃんバス』を「自分たちのバス」「地域で育てるバス」と考え、行政や事業者と連携して、地域の問題を解決するために積極的にかかわり続けていることが、大きな成果を生んでいます。
市民恊働のモデルとして『玉ちゃんバス』には全国的に注目が集まり、各地から市長、市議会議員団、地域コミュニティ団体等が視察に多数訪れていることを、ここにご報告いたします。
※更新:2013/09/05
玉川学園コミュニティバス推進委員会からのお知らせ(その2)
前回(8月23日公開)のお知らせで、玉ちゃんバスが新型コロナ感染症の影響により大幅赤字に陥り、今後の回復が見込めない中での運行継続には運行体制の大幅な見直しが必要であるとお伝えしました。今回はその大幅見直し策とダイヤ改正の内容についてお知らせします。 続きを読む