玉川学園コミュニティバス推進委員会からのお知らせ(その2)

前回(8月23日公開)のお知らせで、玉ちゃんバスが新型コロナ感染症の影響により大幅赤字に陥り、今後の回復が見込めない中での運行継続には運行体制の大幅な見直しが必要であるとお伝えしました。今回はその大幅見直し策とダイヤ改正の内容についてお知らせします。

 その前に、第1回の記事で大幅赤字の金額についてのお問い合わせがありましたのでお答えいたします。2020年度(2020/4~2021/3)の決算は、運行収支段階で1,400万円の赤字、車両等の償却費を含む最終収支で2,600万円の赤字と言う大きな損失を計上しました。

見直し策は次の通りです。
◎最終収支改善にはバス台数減少による経費削減しかありません
 現在の玉ちゃんバスの日中運行は3ルートを4台(予備車を含む)のバスで運用していますが、これを3台の運用に減らさざるを得ません。バスの1台は安全運行のための整備等に取り置かれるので予備車となり、実質的には2台で3ルートを運行することになります。単純計算で、現在の3台運行が2台運行になると33%の運行台数減少となりますが、この数値は前回お知らせしたコロナ禍による乗客数33%減少と一致します。

◎減便と運行収支改善策が必要です
 3ルートを2台運行で行なうことになると今のダイヤでは運行できず、大きく減便せざるを得ません。各ルートの事情や運行時間帯の乗車率等を吟味しながらの難しいダイヤ編成になりますが、便数減少は避けられません。さらに、運行収支改善のためには乗客の少ない便・時間帯の運行見直しや始発便の遅発化、最終便の早発化も避けられず、3つのルートの減便数は大きく異なることになります。また、一部については運行廃止の検討が必要になるかも知れません。

次にダイヤ改正の内容についてお知らせします。極めて厳しい内容となりますが、今置かれている状況下ではやむを得ないものと思われます。
◎運行回数を見直します(減便)
 北ルート:34回→28回、東ルート:48回→38回、南ルート:25回→5回。東ルートは3・4年前に実施のダイヤ改正(増便)前のイメージとなります。北ルートと南ルートは原則として同一バスを使用することになります。全ルートにおいて日中の運行回数は減少します。

◎始発便の繰り下げと終車の繰り上げを行ないます
 北ルートの終車は21:30北口発に繰り上がります。東ルートは始発と2便目を「昭和薬科大学」始発とし、終車は21:30南口発となります。

◎南ルートについて
 大幅な減便となりますが、乗車人員数の絶対数が減少し(1.8人/km)、運行廃止条件(年度乗車人員2.7人以下/営業距離1㎞)を下回る乗車人員実績となっているのに存続できたことと、3月に行なった4日間に亘る利用者調査・ヒヤリングから得た案であることを考えると受け入れざるを得ないと思います。存続さえできていれば今後の乗車人数増加策も検討出来ます。

 玉川学園町内会は本ダイヤ改正を受け入れざるを得ないと判断しています。コロナ禍では今後の回復が見込みにくく、現段階で出来る最善策を取らざるを得ません。今後の回復状況によってはダイヤ復元を検討する条件で本案を受け入れます。