2019年度防災連絡会が開催されました -防犯防災部-

 防災連絡会は6月11日(火)さくらんぼホールにて開催され、雨天の中49名の方が参加されました。 玉川学園町内会長の挨拶と司会役の防犯防災部長による防災体験学習の説明に続き、町田消防署の今井地域防災担当課長から「直下地震への備え」と題して講話がありました。
 冒頭、都内の火災発生件数、死者の数が昨年を上回っているとの説明がありました。町田市に於いても火災発生件数が昨年よりもハイペースで増えていて、焼失面積は既に昨年の倍を超えました。また、住宅用火災警報器の有り無しで死者の数や火災被害の程度が大きく異なることが統計データから読み取れ、住宅用火災警報器の効果が表れています。住宅用火災警報器の設置義務化から10年、初期に設置したものは電池寿命がつきて停止しているものもあり、動作確認(ボタンを押すか紐を引く)や電池交換を行ってください。

 続いて、昨年発生した大阪府北部地震と北海道胆振東部地震による被害状況を写真や事例などで説明されました。これらの地震で家具の転倒・落下による負傷者や死者がでています。更に、家具の転倒・落下が原因で発生した火災も報告されています。
 被害調査が行われた地震のほとんどで負傷者の3割ないし4割は家具の転倒・落下で負傷しています。
首都直下地震による町田市の震度予想図を示し、玉川学園地域は震度6弱と6強の境界に位置し震度6強の揺れがあると見たほうがよいとのこと。震度6強の揺れでは固定されていない家具のほとんどが転倒します。
 地震工学の専門家が「想像できないことは行動に移せない」と言っています。見聞きしたことや訓練などで体験したことがあれば、いざというときにパニックにならず身を守る行動が出来ます。
 避難所生活では劣悪な環境で死に至るケースもあり、自宅に問題がなければ在宅避難がお勧めです。耐震化と家具の転倒防止対策(家具転対策)を行い、一週間分の水・食糧の備蓄(ローリングストック)などで在宅避難が出来るようにします。

 最後に家具転対策の啓発ビデオが上映されました。内容は地震が発生し、家具転対策を怠った家庭を襲った悲劇です。家具の転倒で夫が下敷きになり、妻が近所に助けを求めて救出します。毛布と物干し竿で作った簡易担架で救護所へ苦労して搬送しても、救護所は負傷者であふれ、トリアージが行われるだけで手当ては後回しです。家具転対策を怠った夫婦の後悔の嘆きで終わっています。このビデオはオーディションで役者を揃えて製作しただけあって真に迫っており、家具転対策の必要性が強く印象づけられました。

-防犯防災部-