この町おさんぽコラム45号 “メジロ”

 
メジロは、この町では一年中見られます。目のまわりに白いふちどりの模様があるのが特徴です。抹茶色のまるっこい体で枝をちょこちょこと跳びはねている姿はとても愛らしいです。
みかんやりんごなどのフルーツが大好きで、それらをカットして庭の木の枝に刺すと、すっ飛んで来て食べます。さほど警戒心はないようで、私が窓を開けてじっと見ていても気にしません。カメラを構えながら一メートル手前までゆっくりと近づいても逃げません。かわいらしい見た目とはうらはらに神経は結構図太そうです。ヒヨドリが食い散らかして地面に落とした泥だらけのフルーツもうれしそうについばむほどです。
スズメはパンくずが好物ですが、メジロはそうでもないようです。庭にパンくずしか置いていないと「な~んだ、今日はフルーツはないのか~」と不服そう。そして「まあ、いいけどさ~」と仕方なさそうにパンくずを食べます。

– 文・画 村山尚子 –

投稿:@広報部