2020年の総合防災訓練について -防犯防災部-

 今年の総合防災訓練は、コロナ感染拡大防止の観点から、自宅で取り組める内容にしました。訓練中に家族以外の方と接することはありません。今年のテーマは「自助・近助」です。

 防災については多くのことを過去の大震災から学ぶことが出来ます。
 阪神淡路大震災では家屋の倒壊や家具の転倒・落下による圧迫死が死因の77%、火災による焼死などが9%を占めています。また、倒壊した家屋や転倒した家具の下から助かった方の約8割が自力で脱出するか、あるいは家族・隣人、通行人によって救出されています。阪神淡路大震災では、公的機関(消防、警察、自衛隊など)による救出に1日以上の遅れが生じています。一方、救出された方のうち生存者は発災初日では75%、二日目で24%、三日目で15%と、日を追うごとに生存者が減少していたことがわかっています。更に、助け出された後に挫滅症候群(クラッシュ症候群)を発症して亡くなる方が数百名いました。以上のデータの出典:神戸市消防局より。
 挫滅症候群(クラッシュ症候群)は、四肢の筋肉などが長時間(1時間以上)の圧迫を受けた後に起こる致死率の高い症候です。
 これらの教訓から、次の2つのことを学ぶことができます。

  • 自身や家族の生命を守るためには、家屋の耐震化と家具などの転倒防止対策が必須(自助)
  • 一刻も早く、倒壊した家屋や転倒した家具の下から被災者を救出しなければならない。それが出来るのは家族や近隣の住民です(近助)

 地震はふせぐことができませんが、被害を最小化することはできます。家屋の耐震化、家具の転倒防止、近隣住民による安否確認、その後の救出・救護と初期消火が自身や家族そして近隣の人々の命を守る手段となります。

総合防災訓練の実施概要

 詳細は、配付されたイエローペーパー(総合防災訓練の案内チラシ)をご覧ください。

 訓練の日時と訓練内容:

(1)安否確認訓練(白いタオル出し)

  • 白いタオル出し:10月11日(日)午前9時~午前10時の間、白いタオルを門口に掲げます。
  • 安否確認:10月11日(日)午前9時~午前10時の間、白いタオルが出ていないご近所のお宅を確認します(今回の訓練では、声掛けはしない)。確認結果を防災アンケートに記載します。白いタオル出しの狙いは、素早い救出活動に繋げるために白いタオルの出ていない家に声掛けして安否を確認をすることにあります。

(2)在宅での防災訓練

  • 防災アンケート(無記名)に答えながら「東京防災」のページ228~230:自宅で「家族でやろう防災アクション」を実践します。ただし、「地図を持って確認しよう」の一部、「買い出しタイム」以降は省きます。
  • 回答した防災アンケートは、後日、回覧板の防災アンケート回収袋に入れます。尚、アンケート結果については、年度内に町内会ホームページや町内会だよりに掲載します。

冊子「東京防災」の入手方法
 「東京防災」は2015年に東京都が全都民に配付した冊子です。配付以降に東京都に転入された方や冊子を紛失した方は、下記の方法で「東京防災」を入手してください。

  • 「東京防災」の購入

 東京防災は1冊130円(税別)で販売されています。近隣の販売場所は次の通りです。

有隣堂 町田モディ店
〒194-0013 東京都町田市原町田6-2-6 町田モディ8F
電話 042-739-5231

東急ハンズ(町田店)
〒194-0013 東京都町田市原町田6-4-1町田東急ツインズ イースト6・7F
電話 042-728-2511

  • 「東京防災」PDFを閲覧(無料)する方法(PCやタブレットをお使いの方にお勧めです)

 下記のURLをクリックすると東京防災のホームページに移動します。その後、ページ内の「東京防災(全ページ)(PDF 18.5MB)」をクリックしてください。
 www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1002147/1008042/1008074.html

  • Kindle版(無料)をダウンロードする方法

 下記のURLをクリックするかまたは、Kindleで「東京防災」を検索して購入(0円)します。
 www.amazon.co.jp/dp/B01DJ6KDUS?tag=hi00b-22

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